おうち時間におすすめ!長編SF・ファンタジー小説|連休に読みたい面白かった本
長編SF・ファンタジー
おうち時間におすすめ長編小説 (文庫版2冊以上) を紹介します。SF・ファンタジーと、日常小説、文学作品の中で厳選しました。
- SF・ファンタジー小説
- 日常・文学小説
紹介するのは長編小説・巨編のみ。面白すぎてあっという間に読み切ったものばかりです。ぜひ読書の参考にしてください。
実際に読んでみて、面白くてハマった長編小説だよ。
お家時間におすすめ!長編SF・ファンタジー小説
SF・ファンタジーのジャンルより5冊をピックアップしました。世界観が魅力の小説ばかりです。
『新世界より』貴志祐介
呪力は悪魔の力か、それとも―
子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。いつわりの共同体が隠しているものとは―。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる。
文庫版で3冊の超長編
貴志祐介さんのSFホラー『新世界より』。貴志さんの小説の中ではダントツに面白かったです。これはぜひ読んでほしい1冊。SFの中にもホラー感があり、ピリッとします。
ラストが衝撃だった。
文庫版 上中下と3冊のボリュームですが、面白すぎてあっという間に読み切りました。止まらなくなります。
『華竜の宮』上田早夕里
多くの陸地が水没した25世紀
25世紀、大多数の陸地が水没した世界―。そこで暮らす人々は、陸上民と海上民に別れて暮らしていた。外交官である青澄誠司は、彼らの対立の仲裁に奮闘していた。その頃、この星に試練が再びおこることが発覚し・・・。
文庫版で2冊の長編
上田早夕里さんの海洋SF『華竜の宮』。舞台は、大多数の陸地が水没した世界です。人間の改変、人工知性、外交官の青澄を軸に描かれる官僚たちとのネゴシエーション・・・。
心理戦にも重きを置いていて読み応えたっぷり。
短編『魚舟・獣舟』の1話に『華竜の宮』の世界が描かれているので、先にそちらを読むと良いかもしれません。ちなみに、『華竜の宮』の後は『深紅の碑文 上下』と続きます。
『チグリスとユーフラテス』新井素子
なぜ母は私を産んだのか―。
惑星ナインへ移住した人々。彼らは人工子宮を繰り返すことで繁栄したが、衰退の一途をたどる。ついに最後の子供、ルナが誕生した―。
文庫版で2冊の長編
新井素子さん『チグリスとユーフラテス』。舞台は惑星ナインです。人工子宮を繰り返すことで人類は繁栄したけど、衰退の一途をたどり、ついに最後の子供・ルナが誕生してしまう・・・。
ルナを通して、生きることとは何かを問う物語。
新井素子さんはホラー小説が得意な作家さんです。『チグリスとユーフラテス』もある種の怖さがありました。
『図書館の魔女』高田大介
言葉のファンタジー
ある日キリヒトは 図書館の魔女・マツリカに仕えることになった。「ことば」 を操る彼女は 自分の声を持たない少女だった―。
文庫版で4冊の超長編
高田大介さん『図書館の魔女』。当ブログでもしつこいくらい紹介していますが、めちゃくちゃ面白い。読んでなければ、すぐにでも読んでほしい小説です。ただ、オススメなのは読書中級者~です。本を読みなれた人でないと、この本の面白さはわからないかも・・・。
今まで読んだ本のなかでダントツの面白さ!!
物語の世界に浸るのが楽しすぎました。読み終わるのが名残惜しくもったいない気持ちになります。続編『烏の伝言』も合わせておすすめ。
『NO.6』あさのあつこ
本当の自由とは何か―。
2013年の未来都市 「NO.6」。人類の理想を実現した街で、最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、ネズミと名乗る少年に出会う。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう? 飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに・・・。
文庫版で9冊の超長編
あさのあつこさん『NO.6』。長編というより もはや巨編ですが、面白くてあっという間でした。あさのあつこさんは 児童文学を書かれている方なので、小説も読みやすくて読書初心者にもオススメです。
小説の舞台は 2013年の未来都市 「NO.6」。
ユートピアならぬディストピアでした。テーマは 「本当の自由とは何か」 です。なかなか深い小説。続編に 短編『NO.6 beyond』もあります。
お家時間におすすめ!日常小説・文学
続きまして 日常を描いた小説2冊、文学作品から有名な古典を1冊ご紹介。面白くて飽きずに読めます。
『スロウハイツの神様』辻村深月
必ずラストに号泣する!
脚本家の赤羽環が暮らす アパート「スロウハイツ」。そこには 人気作家チヨダ・コーキをはじめ、様々な人たちが住んでいた。やがて 新しい住人がやってきて・・・。
文庫版で2冊の長編
辻村深月さん『スロウハイツの神様』。スロウハイツで暮らす人たちの日常が描かれた小説です。一見、ほのぼのとしたお話に見えますが、これは紛れもなく恋愛小説。上巻と下巻の面白さが全然ちがうんです。
下巻を読んで初めて恋愛小説だということに気づいた。
人を思う気持ちは尊いものですね。下巻で たまらず号泣しました。上巻の伏線が全て回収されます。
『蜜蜂と遠雷』恩田陸
興奮が止まらない!!
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。
文庫版で2冊の長編
恩田陸さん『蜜蜂と遠雷』。ピアノコンクールのお話です。読者を引き込む圧倒的な文章力を感じました。とにかく恩田さんが描く 「音」 がすごい。これはぜひ読んで体験して頂きたい小説です。
ラストまで興奮が止まらなかった。
良い意味で恩田陸のアクが感じられない作品。読書初心者、恩田さんの小説を初めて読む人にもオススメです。
『平家物語』古川日出男 (訳)
平家の栄華と没落の物語
時代は平安末期。平清盛を主として栄華を極めた平氏一門。しかし、それも長くは続かなかった。源氏により都を追われはじめるのだった・・・。
単行本で908ページ
古川日出男さん (訳)『平家物語』。こちらは文庫版が出てなくて単行本での紹介になります。908ページという長編。学校の教科書でお馴染みの古典です。読みやすい・・・とは言いがたいけど、面白かったです。
木曽義仲、平敦盛、平知章が好き。
人間の弱さがそのまま描かれているから親近感がわきました。単行本は重量があるので、Kindle版がオススメです。
長編小説を読むときは Kindle版もおすすめ
SF・ファンタジー、日常・文学作品から8冊をご紹介しました。
- 『新世界より』貴志祐介
- 『華竜の宮』上田早夕里
- 『チグリスとユーフラテス』新井素子
- 『図書館の魔女』高田大介
- 『NO.6』あさのあつこ
- 『スロウハイツの神様』辻村深月
- 『蜜蜂と遠雷』恩田陸
- 『平家物語』古川日出男 (訳)
紙の本はもちろんですが、長編・巨編小説ともなると、かさばってしまいます。そんなときは Kindle版もオススメ。
私はほぼ Kindle。以前よりも読書がはかどってるよ。
Kindle端末を持っていれば、軽くてストレスを全く感じません。部屋を暗くしても読めます。